NEM Bootcamp – Hello, Blockchain!レポート

NEM

おはようございます。りゅーです。

2019/1/20に開催されたNEM JAPAN主催のNEM Bootcampに参加してきました。

NEM関連のイベントは今回で2回目参加です。前回はDaokaさんが講師の「NEM冬季集中講座」に参加していました。

NEM Bootcamp - Hello, Blockchain!
これまで遠巻きにブロックチェーンのブームを見ていたり、仕事で何かやらねばと思案中のエンジニアのあなたへ。『NEM』は、初心者でもすぐに使える多目的ブロックチェーンです。

以下、参加レポートです。

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2019年NEM.io Foundationが取り組む活動について

登壇者:NEM JAPAN 古賀さん

今回のイベントの目的とNEM財団のメッセージが中心。

今回の開催は、NEMエンジニアコミュニティの広がりを目的としている。

会場内での挙手制のアンケートでは7割位がエンジニア。

◆NEM財団の動き

2019年に選挙があり、体制が一新。講師の古賀さんも評議員。現在は前メンバーから引き継ぎを行っている段階とのこと。

NEM財団の代表のAlex Tinsmanから動画メッセージ。相当ざっくりの要約ですが、こんなこと言っていました。


NEM財団としては、2019年はカタパルトに注力する。
その中で、様々な団体、企業と連携を行い展開していこうとしている。その中で、協業を目指している企業からNEMエンジニアを求められている。
が、絶対数が不足しているので、ぜひ今日の参加者の方にはNEMエンジニアになって一緒にNEMを盛り上げていってほしい。


NEM財団代表 Alex Tinsman Videoメッセージ

ブロックチェーン、未来をつくる新しいテクノロジーの可能性

登壇者:日本マイクロソフト 業務執行社員 西脇さん

「ブロックチェーンの時代は絶対来る、すでに来ている」

という熱いメッセージと共に、ブロックチェーンの基本的な概念から狙いとする未来についてのお話。

僕なりの要約です。

◆ブロックチェーンについて

・サトシ・ナカモトの論文

・記録管理の歴史

木簡→紙(この2つの期間がめちゃくちゃ長い)→ 電子データ

電子データになってからのデータ管理

RDBMS(定形処理が中心) → クラウド(定形処理から離れてきた) → ブロックチェーン

・分散管理とは

そもそも契約書は分散管理(不動産の書類などは双方が管理する)

その理由は、改ざんされないため。

銀行は一元データ。銀行を信用しているから、このシステムとなっている。

他の国は銀行を信用する文化がない。 → だから分散管理が行えるブロックチェーンに意味が出てくる。

・透明性について

全取引を公開できる仕組み。非常に透明性が高い。

この取引は正しいかをチェックする承認作業が必要。BTCでは、PoW。

・ブロックチェーンにより保証されるもの。

→改ざんされない安全性。透明性。

◆仮想通貨を解決する問題

・国際送金

インドの方は、海外で稼いだお金を年間8兆円母国に仕送りする。

その際に、手数料が高いのってどうなの?

・ 募金

 → 現地通貨で直接募金するシステムがない。

◆ デジタルデータについて価値を担保できるのか。

よく言われる内容だが、実は歴史は繰り返している。

太古では石、貝が通貨の代わり。近代では紙など、実際は意味のないものに価値を与えることはずっと起きている。

それがデジタルデータに変わることは、歴史を紐解いてみるとあり得ること。

慣れたらそれが普通になる。

◆ブロックチェーン技術の展開
・ 金融・公的な記録・個人や業務上の記録

特に紙の状態で保管されているものなどは紛失したら終わり。データに置き換えれるし、置き換えるべき。

ex)車検証

・ 不動産業界

この業界は、契約がめちゃくちゃ多い。また紙文化も残っているので、スマートコントラクトいれて自動管理。

・ 食品トレーサビリティ

スタートからずっと記録をつけていくことによりトレーサビリティが生き、製品自体の信頼性を高めて付加価値をつけることができる。

・ カルテ

診療期間でしか管理されていない。

・ 履歴書

自分自身で書くだけで、公的に証明するものはない。

ブロックチェーンを使い、自分のこれまでの経歴、資格、能力をすべて記載することで、履歴書自体の価値を高め、人材の評価を高めていける。

・猫

NEKO COINというプロジェクトを推進中。

近年猫のICチップをいれることがあり、これを使って、ブロックチェーン上で記録を残す。

そうすることで、情報を記録していくことで猫の命を救うことができるかも。

◆今までにない新しい経済活動
・ 爆発的にトランザクションが増える。

・まだ価値が定まっていないものに価値を与える。

→ コーヒーを買うのに使われないかもしれない。

  けど、「いいね」っていくら? 野球の一球っていくら? など定まっていないものに価値ができるかも?

他にも 多くの人が参加するにも関わらず管理されていない。

ex)初詣、SHOWROOMのランキング、TikTokのファン数

こういったものに価値を与えることができるんじゃないか。

◆ まとめ

・ブロックチェーンの未来がくることを信じる。

・ブロックチェーンを人に説明できるようになること。

・その中で、NEMを選ぶ理由 → このあとの講演で。

NEM Bootcamp – Hello, Blockchain! 西脇さん講演

ブロックチェーンの未来を信じて、こちらに踏み出そうって行動を始めたばかりですが、ブロックチェーンの時代が絶対来ると言ってくれたことが嬉しかったし、その一端を担えるように努力していきたいというモチベーションになる非常にいい講演でした。

人にブロックチェーンを説明できるようになってくださいというメッセージが、自分で一番最初に動ける内容になると思うので、ここから始めていきます!

NEMブロックチェーンの「いろは」

登壇者:LCNEM 木村さん

こちらでは、NEMの特徴を中心の講義。

◆なぜEthereumじゃないのか。

スマートコントラクトは改ざんできない一方、アップデートもできない。

経済学的には、交渉コスト∞の不完備契約。

NEMは再設定可能なマルチシグを使っているため、交渉コストが低い。

◆ NEMとはスマートアセット・ブロックチェーン。

APIコールを使うため、開発環境がEthereumなどと比較したら圧倒的に開発しやすい。

スマートコントラクトはアップデートできないため、デバッグに表示に時間がかかる。

◆ 安全性

2015年3月からダウンしてない。

PoIのメリット ←これは後の講演でより詳細な話あり。

◆NEMの機能

アカウント

ネームスペース

→ ドメイン名

モザイク

→ NEMのデジタル・アセット(手数料設定/譲渡設定/供給量変更設定)

メッセージ送信

→ フリーテキスト(暗号化有無)を送信できる。

マルチシグ

→ 複数のアカウントの承認でトランザクションを承認。3of3、2of3とかもできる。組織に設定すると、非中央型組織ができることも。


◆Catapult(NEMv2)

ビジネスデータ向けに最適化されたブロックチェーン

・アグリゲートトランザクション

複数のトランザクションを一つにマージし、信用ない相手ともスワップ取引を行えるような高度なロジックを実現する。

・マルチレベル・マルチシグネチャ・アカウント

他階層のマルチシグも設定可能となる。

・クロスチェーン・トランザクション

異なるアセット同士の交換が可能となる。一個ずつの取引じゃなくて、それぞれを連携した取引にする。

NEM Bootcamp – Hello, Blockchain! 木村さん講演

前回Daokaさんの講演で大体理解できていたと思っていたんですが、スマートコントラクトはアップデートできないってのがわかってなかったです。

なんでもアップデートできるっしょ。って思ってたけど、それがNEMには出来て、Ethereumに出来ないということはかなり大きなNEMのメリットだなと認識しました!

あとで気づいたんですが、Daokaさんインフルで木村さんが代打だったんですね。

どおりで内容が聞いたことあるような感じだったわけだ(笑

NEMブロックチェーンのユースケース

登壇者: NEM JAPAN 山口さん

NEMの現在のユースケースを国内海外それぞれ紹介してくれました。

最後のアナウンスで、海外は実用手前でもユースケースというから気をつけてくださいとの注意がありました。

自分なりのまとめ。間違ってたらご指摘ください・・・

◆PoliPoli

若者が政治に無関心であることの対策として、政治家と直接会話できるプラットフォームを作り、その中でトークンも利用する。

◆Engate

サッカーのサポートに向けた参加型ファンクラブみたいなシステム。

グランパスやベルマーレetcが導入している。

◆FiFiC

歩いたらトークンがもらえるというヘルスケアに向けたブロックチェーン採用例。

宮古島でFiFICコインと地域通貨を連携させて新たな経済圏を作ろうとしている。

◆Raccoon

ウォレットアプリ

UIに特化した使いやすいUIを狙う。NEMコミュニティで自発的にできたもの。

◆mijin

ジビエ流通履歴を透明化する。

ジビエの被害を抑えて、食に転換する。

◆UAEがNEM財団と協定を締結

完全な電子政府を目指すため、NEMブロックチェーンを採用する。

◆e-Scroll 学位証明システム

学位証明のハッシュ値をブロックチェーンにいれる

◆LOYALCOIN

ばらばらのポイントカードをNEMプラットフォームで一元管理

◆Kind Heaven

最先端のエンターテイメント体験施設

そこで販売されるプレミア商品の真正性を証明する。

◆ZEUS

株式取引サービスプラットフォーム。

小規模投資家の手数料を下げるために、機関投資家の株式を一定期間貸し出すことにより、手数料を削減する。

◆VIMANA

無人エアタクシー

◆VERSES

異なる仮想世界の間でデジタル・アセットを移動流通交換する。

Catapult前提のため現在開発中

◆ORIGINS

衣服のトレーサビリティ

NEM Bootcamp – Hello, Blockchain! 山口さん講演

実際自分で使っているものもあるけど、実際使えるようになったら嬉しいよなってユースケースもちらほら。

LOYAL COINとかVERSESとか今すぐでも使いたい!

FiFiCももっと色々連携できて使えるところが増えると嬉しいです。いまは宮古島行かないとサービスほとんど受けれないし(笑

4000トランザクションチャレンジの報告と募集

登壇者:planet★箒星さん

Catapult後の4000トランザクションを試したお話。

ここらへんからかなり実働レベルの話に。

正直自分のレベルでは全然理解できなくてもったいない。

早いところこの話が少しは理解できるレベルにたどりつきたいし、そのときにもう一回内容見直したいと思います。

◆背景

個人でCatapultの4000TPSができるんじゃないか?

一つのマシンでネットワーク立ち上げるとコスト抑えられるんじゃないか。

◆方向性

・できるだけ簡単な方法

ネットワーク帯域は無視

設定ファイルは変更しない

・できるだけ安価な方法

時間課金できるヴァーチャルマシンを借りる。

◆報告

使用したVMの紹介

Catapultの起動方法

実際のやり方

◆結果

1ブロック6万くらい出ていれば4000TPS成功。

トランザクション作成に2時間かかる。Deadlineの指定は必須(大きめの値)

立ち上げ時は不安定。1tx、次に500txとやると安定する 。

◆協力者の募集

上記の内容+αで検討してくる方の募集あり。

NEM Bootcamp – Hello, Blockchain! planet 箒星さん講演

NEMプロトコル講座 木村優

登壇者:木村さん

再度登場の木村さん。こちらが本番みたいです。

◆それぞれの承認方法

・PoW 計算力

・PoS 保有量

→ hashがターゲットを上回るまで待つ。

・PoI 重要度(保有量・トランザクション量・多くの送金)

重要度は、google検索と同じページランクアルゴリズムを使う。

◆それぞれのセキュリティの話

・PoWへの攻撃

ショートポジションを持った人は、PoWに対してネットワーク攻撃をしかけたら儲かるかもというのがモチベーション。

それに対して、PoS/PoIは基本的にロングポジションありきの設定のためショートポジションがない。

・Nothing at Stake問題

初期費用( 暗号資産、サーバー維持費 )はかかるが、追加費用(PoWでいう電気代etc)はかからない。

そのために、Long Range Attackという昔に多額の資産を持っていた履歴があるアカウントの秘密鍵を買い取り攻撃をしかける。

それに対してNEMでの対策は、変化率を上限5%と決められている。

360ブロック経過したものは絶対に巻き戻せない(6H)

・PoSに有効な攻撃

ネットワークのステーク率を50%変えたらいい。

PoIだと50%+トランザクションがあるため、51%以上手に入れないといけない。

以上より、 NEMはネットワーク攻撃をすることがPoWやPoSより難しい設計になっている。

NEM Bootcamp – Hello, Blockchain! 木村さん講演

この話、非常に面白かったです。

51%攻撃は有名ですが、PoSについてちゃんと学んだこともなかったので、勉強になりました。

ただBTCとかに比べると圧倒的にNEM安いので、実際のコストを考えると本気出されると破られてしまうんじゃないかという不安感もあったり。

NEMバウンティプログラム

登壇者:古賀さん

NEMの開発への協力のプログラムの紹介

NEMの開発に協力した際に報奨が支払われる制度
参加条件 NEMBerであること(membership登録+500XEM)
     KYCプロセスを通ること(NEMジャパンでサポート)

NEM Bootcamp – Hello, Blockchain! 古賀さん講演

まとめ

13:00~16:00までの講演で3時間みっちりと理解を深めるいい機会になりました。

NEMの雰囲気と良さは大体わかってきたので、次は手を動かして色々やってみたいなと思っています。

コミュ障な僕は、懇談会はコーヒーいっぱいだけ飲んで早々に退散しちゃったので、次回があれば誰かに話しかけることを目標とします・・・

今の時点でブロックチェーンエンジニアに参入するのは、まだ先駆者としてイケるという言葉をもらえたので、それを胸に頑張ります!!

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コメント

  1. […] りゅーさん 2019年1月20日 初心者がブロックチェーンエンジニアを目指すブログ NEM Bootcamp – Hello, Blockchain!レポート https://www.ryuamarines.club/2019/01/20/nem-bootcamp/ […]